CEATEC JAPAN 2011でも人気のスマホブース
2011年10月11日 11:00
アジア最大級の最先端技術のIT・エレクトロニクスの展示会「CEATEC JAPAN 2011」が10月8日まで開催されている。ここでは、数多い展示アイテムの中から、スマートフォンを中心としたモバイル関連商品を紹介する。
この時期は秋冬モデルの発表前ということもあり、各社発表直後のモデルや発表されると思われるモデルの展示が行われている。スマートフォンではNTTドコモが高速通信"Xi(クロッシィ)"対応と思われる端末4機種や、NECカシオやサムスン電子製の参考出展モデルに注目が集まっていた。また、KDDIブースには発表されたばかりの新機種が展示、こちらにも多くの人が集まっていた。
KDDIのブースで展示されていた他の新技術で非常に注目が集まっていたのが「新聴覚スマートフォン」と「WiMAX2」。「新聴覚スマートフォン」は骨伝導方式とは違い振動も小さく耳に当てるだけで、音が聞こえるという技術を採用した端末だ。2012年中の商品化を目指している。「WiMAX2」は超高速の時速350キロメートルという走行速度を実現、20MHzシステムでは下り165Mbpsの最大通信速度に達する。こちらは2013年にサービスを開始したい意向だという。
一方、NTTドコモのブースでは、数種類のタブレットPCと共にゲームファン待望の端末「Xperia PLAY SO-01D」が展示され、訪れる人々の関心を集めていた。他にも進化した電子書籍システムやスマホ向けカーナビ「ドコモ ドライブネット」など期待のサービスが展示されている。
その中でも、注目度が高かったのが、「着せ替えセンサジャケット」と「超速充電バッテリー」だ。スマホは様々なアプリケーションをインストールすることで機能を強化し、その利便性を高めるのが特長のひとつだが、「着せ替えセンサジャケット」はソフト面ではなく、ハード面でスマホを強化しようというもの。今回、参考展示されていたジャケットは女性向けの口臭・アルコール・UVチェッカーを備えたジャケット、健康管理を目的とした体脂肪計を内蔵したジャケット、放射線センサーの役目をする災害対策センサジャケットの3種類。開発段階ということもあり、装着するとかなりごつい印象を受けてしまうが、製品化されるまでにもう少しスマートになっていれば、人気のガジェットになるだろう。「超速充電バッテリー」もジャケットタイプの充電器だが、その最大の特長は10分間の急速充電を実現したことだろう。今回は試作品ということで、補助バッテリーになっているが、この技術は充電ステーションなど広い範囲で普及するだろう。
技術革新が進み、ますます便利になるスマートフォン。もはや通話やメールも機能のひとつになった。この小さな端末に様々なサービスや機能が集約されすぎることで、依存度はますます高まることに、少し不安も覚えるほどの進化が披露されている。