三菱電機、バラ積み部品を整列するロボットシステムを開発
2011年10月11日 12:24
三菱電機は11日、部品箱に乱雑にバラ積みされた部品を取り出し、部品パレット上に整列するロボットシステムを開発したと発表した。
従来の人手やパーツフィーダー(専用部品供給装置)による部品供給作業に替わる新しい自動部品供給方法を実現する。電気電子製品の自動化組立ラインに適用することにより、省人化およびコスト削減に寄与する。
同ロボットシステムは、バラ積みされた部品のつまめる部分のみを認識し、一旦、平面上に取り出し、品をひとつだけ平面上に置くことで、部品形状と姿勢を高速認識する。さらに、複数ロボット(2~4台)による持ち替えで部品姿勢を調整し、部品パレット上に整列する。
今回、同社は、乱雑に積み重なっている部品をひとつずつ取り出すことだけに特化した画像認識手法を開発。ロボットハンドが入る隙間を確認し、最速約3秒周期での取り出しを可能にした。
これにより、積み重なった状態で個々の部品を認識する場合に比べ、扱うことができる部品が増え、整列時間も半減する。また、平面に取り出してから姿勢を認識するため、部品ごとの3次元形状の登録が不要になる。さらに、1つのシステムで複数種類の部品を同時に扱うことが可能になった。