ホンダ、タイの洪水被害で工場が浸水 部品供給停止で10日以降も生産休止

2011年10月11日 08:40

 ホンダのアジア・大洋州地域の事業を統括するアジアホンダモーターカンパニー・リミテッド(本社:タイ・バンコク)は、現地時間10月10日18時00分(日本時間:同日20時00分)、タイで発生した洪水による被害状況について発表した。

 発表によると、7月からの断続的な降雨により、タイ北中部で洪水被害が発生。洪水により生産を休止している取引先からの部品供給停止、および、同社生産拠点への浸水被害により、10月10日まで四輪車などの生産を休止せざるを得ない状況が続いている。

 四輪生産拠点のホンダオートモービル(タイランド)カンパニー・リミテッド(本社:タイ・アユタヤ、ロジャーナ工業団地)では、部品供給停止の影響により、10月4日から8日までの生産活動を休止した。また、8日には工場敷地内への浸水が確認され、ロジャーナ工業団地からの退避命令が出されたことから、施設への立ち入りが困難となったため、10日以降も生産を休止する予定。

 二輪・汎用生産拠点のタイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッド(本社:タイ・バンコク)では、部品供給停止の影響により、汎用製品の生産ラインにおいて、10月6日から8日までの生産活動を休止した。部品供給再開の見通しが立たないため、10日以降も生産を休止する予定。なお、施設への洪水被害は確認されていないという。一方、二輪製品の生産ラインでは、計画通り生産活動を継続している。

 「今後の操業については、状況を見ながら決定していく」と同社はコメントしている。

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