【銘柄診断】イオンは信用好需給もフォローして年初来高値抜けから一段高へ

2011年10月10日 17:57

  イオン <8267> の株価は、東日本大震災発生でつけた年初来安値818円から下げ過ぎ訂正で900円台まで底上げ、7月の今期純利益の上方修正で年初以来の1000円台を回復、ディスカウント事業展開の新会社設立に反応し上値を伸ばした。PERは12~11倍台、PBRは0.9倍と割安であり、売り長で逆日歩のつく信用好需給もフォローして年初来高値1097円抜けから一段高に拍車が掛かろう。

  同社は5日大引け後に今2月期第2四半期(2Q)累計決算の開示に合わせて、2月通期業績の上方修正と期末配当の増配を発表、2月通期業績は、期初予想より営業収益を700億円引き上げ、経常利益をレンジ予想で170~270億円アップさせ、純利益は、7月の上方修正値より130~180億円引き上げ、純利益は630~680億円(前期比5%~13%増)と続伸幅を拡大し、2005年2月期の過去最高(620億6600万円)を更新する。

  東日本大震災の被災地域の早期復興に経営資源を集中したことなどによって、2Q業績が22%経常増益と続伸し、さらに前日同時に中国・四国エリアで食品スーパーを展開するマルナカ(香川県高松市)とマルナカ山陽(岡山県岡山市)を子会社化した業績寄与も加わり上方修正につながった。

  期末配当は、期初予想の21円から23円(前期実績21円)に連続増配する。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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