SpaceX、ファルコン9ロケットの全段を再使用型にする計画を発表、逆噴射で垂直着陸

2011年10月8日 12:07

あるAnonymous Coward 曰く、 米Space Exploration Technologies社(SpaceX)のイーロン・マスクCEO兼CTOは、National Press Clubで講演し、同社のファルコン9ロケットの全段を再利用可能にする計画を発表した(SpaceX社の更新情報sorae.jpの記事SpaceNews.comの記事本家/.)。

ペイロードから切り離した初段および2段目のロケットを制御して大気圏に再突入させ、逆噴射により打ち上げ場所に垂直着陸させるというもの。ファルコン9は低コスト化を意識して開発されたロケットで、2010年6月に初飛行を達成。ドラゴン宇宙船を積んでのISSへの補給任務を始めとするミッションに向けて用いられており、将来的には再使用を目指すとしながらも、現状は通常のロケットと同様使い捨てで運用されていた。再使用が実現すれば、打ち上げコストは100分の1になるという。

同社サイトにイメージ動画が掲載されているが、細長いロケットが次々と垂直着陸していく姿には非常に突飛な印象を受ける。しかし、未来の打ち上げ手段といわれるSSTOやスペースプレーン、軌道エレベータなどと違って、現代の技術では不可能というほどでもないのも事実と思われる。宇宙開発の曙となるのだろうか。

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