すっかり秋めいてきた今日この頃…「秋」連想銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

2011年10月7日 16:15

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  10月に入ってだいぶ経ち、すっかり秋らしくなってきた。先日までは、まだ一部で名残りのセミが鳴いており、時々うちのベランダにも飛んで来ていたが、今は、鳴いているのは秋の虫で、ベランダに飛んでくるのはトンボである。ベランダといえば、太陽が沈む時間も早くなり、朝は早めに洗濯物を干し終えないと、陽が翳るまでに乾かなくなってしまう。…なんとも現実的な話で申し訳ないが…(笑)。

  道を歩いていると、どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってくるし、朝夕は涼しいのでパーカーやブランケットが恋しい。また、ファッションも、お店やネットサイトを見ると秋一色だ。ワインレッドやカーキ色の服とか、暖かそうなニット、早いところではコートやファーなども出ている。…そうそう、ワインレッドといえば、ボジョレーヌーヴォー解禁も来月に迫っている。今年は11月17日か。デパートからまたご案内が来てたんだった…などと、「花よりだんご」ならぬ「紅葉よりお酒」の私の思いは、そちらの方向へ進んでいくのだった。

  そこから連想して、ワイン関連銘柄と、「暖を取る」から連想して石油・ガス関連銘柄を見てみた。

★キッコーマン <2801> (東1)

  しょうゆの最大手で、ワインの輸入販売事業なども行なっている、キッコーマン <2801> (東1)を入れる。7日終値は20円安の876円。単位1000株。PERは約17.2倍、PBRは約1.1倍となっている。チャートは8月9日につけた直近安値763円を底に、上昇トレンドで来ていた。10月6日に直近高値904円をつけて以降は調整局面となっているものの、中期チャートで見ればまだ安値圏ではある。800円台央の押し目を待って拾い、再び900円台に乗るのを待つのも一手か。

  今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収増益で、とくに純利益は同37.7%増の107億円を見込んでいる。また、『会社四季報』には、次期2013年3月期も増収増益との予想値が出ている。6月末で利益剰余金1556億6300万円、有利子負債847億3100万円、前期末でキャッシュフローの現金等は288億円。大口株主には信託口や生保などが並んでおり、業績・財務面とともに、手堅い老舗企業らしい買い安心感がある印象が強い。

★三愛石油 <8097> (東1)

  石油・LPガスの大手卸会社、三愛石油 <8097> (東1)を入れる。羽田空港での給油施設事業、産業用ガス事業なども行なっている。7日終値は8円高の345円。単位1000株。PERは約5.3倍、PBRは約0.4倍と、割安水準になっている。チャートは7月25日につけた年初来高値475円から反落し、以降は続落トレンドで来ていた。が、10月6日に直近安値333円をつけ、下値330円フシにあたり、反発のきざし。底値圏の拾い時と見る。まずは400円フシまでの戻りを目指す。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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