三洋電機、充電しておけば5年後でも使用可能な新「エネループ」を発売

2011年10月6日 20:51

 三洋電機は6日、“くり返し使うライフスタイル”を提案する充電池「eneloop(エネループ)」の単3形・単4形において、自然放電抑制性能や、くり返し使用回数を改善することで、日常使いはもちろん、万一の備えにも役立つ新商品を、11月14日に発売すると発表した。また同時に、新「エネループ」を同梱した充電器セットもリニューアルして発売する。

 今回、発売7年目を迎えるにあたり、「買ってすぐ使える」、「長期保管後もすぐ使える」という「eneloop」ならではの自然放電抑制の性能をさらに進化させた。負極に使用している水素吸蔵合金の結晶格子構造を改良することにより、「エネループ」の最大の特長である自然放電抑制性能を向上させることで、1年後で約90%、5年後でも約70%のエネルギーを維持することが可能になった。

 日常使いにはもちろん、満充電した「エネループ」をストックしておけば、万一の際の常備電池としても使用できる。また、くり返しでの使用が可能なため、乾電池を大量に買い置きしておく必要もない。ライフラインが完全にストップした場合においても、「エネループ ソーラー充電器」(同社既売品)と併せて使用すれば、太陽のエネルギーだけで「エネループ」を充電することが可能。

 さらに、今回、電極材料の改良により、くり返し使用回数を、2005年発売当初の初代「エネループ」(HR-3UTG・HR-4UTG)と比較して約80%アップ、従来の「エネループ」(HR-3UTGA・HR-4UTGA)と比較して約20%アップとなる「約1800回」に改良した。より長く使用できるため、使用済みの電池発生量の削減による環境配慮性も高まった。1回あたりの使用コストは、従来の約2.5円から約2.2円となり、経済性も進化している。

 「エネループ」は、2005年11月14日の発売以来、「買ってすぐ使える」、「長期保管後もすぐ使える(HR-3UTGAの場合、3年後で約75%)」、また、「充電してくり返し使える」という利便性に対して高い評価を得ている。

 東日本大震災以降、日常の利便性に加えて、万一の時にも役立つ商品への関心が高まっており、日常の暮らしに便利で、かつ、もしもの時にも役立つ商品として、より使い勝手が良い製品を目指し、今回「エネループ」の性能を向上した。

 価格は、単3形充電式ニッケル水素電池の「HR-3UTGB-2」2個入りパックが1,260円(税込)で、単4形充電式ニッケル水素電池の「HR-4UTGB-2」2個入りパックが1,050円(税込)。

 また、同社は、エネループシリーズの姉妹品として、電池本体内にポリマー系のPTCサーミスタを内蔵することにより、万一の誤使用時の電池温度上昇を抑制することで、より安全性・信頼性を向上させ、小さな子どもがいる家庭でも、おもちゃなどにも安心して使用できる「エネループ プラス」を、12月1日から発売する予定。

 「エネループ プラス」も、充電して常温で保管しておけば、1年後で約90%、5年後でも約70%のエネルギーを維持し、約1800回くり返し使用が可能な新「エネループ」と同じ仕様となっている。

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