【銘柄診断】ファーストリテイは9月既存店売上高不調で利益確定売りが先行し急続落
2011年10月5日 18:23
ファーストリテイリング <9983> は5日、760円安の1万3140円まで下げて560円安の1万3340円と急続落した。4日大引け後に今年9月の国内ユニクロ事業の月次売上推移速報を発表、既存店売上高が、10.7%減と前月8月に続きマイナスとなり、敷居が低かった前年同月に対しても落ち込んだことを嫌い利益確定売りが増勢となった。
9月月次売上は、既存店が10.7%減となり、これに直営店とダイレクト販売を加えた合計でも、5.5%減と2カ月連続のマイナスが続いた。厳しい残暑が続いたことから秋冬物販売の動きが鈍かったことが要因となった。
前年同月も、同様の要因で既存店は、24.7%減と落ち込んでおり、発射台は低くなっているものの、連続の2ケタ減にとどまった。
株価は、このところ毎月発表の月次売上増減への反応では、7月月次の2ケタ増では年初来高値1万5080円まで買い進まれ、8月月次の2ケタ減では1万3480円と売られたが、同安値からは事業戦略説明会で積極的な海外戦略を打ち出したことを評価して1万4000円台まで持ち直してきた。10月13日予定の8月期決算の発表を控え、売り長で逆日歩のつく信用好需給も交錯し強弱感が綱引きしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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