【銘柄診断】キユーソー流通システムは高値更新後に反落もバリュー株買いは底流
2011年10月5日 17:49
キユーソー流通システム <9369> は５日、６円高の８８８円と３日ぶりに反発して９月３０日につけた年初来高値８８５円を更新したが、終値は１１円安と安値引けした。９月２９日に今１１月期第３四半期（３Ｑ）決算を発表、大幅増益と続伸し、今年６月に上方修正した１１月通期業績に対して順調な利益進捗率を示したことをテコに内需関連のバリュー株買いが再燃したものの、全般相場の続落とともに利益確定売りも交錯した。
３Ｑ業績は、前年同期比３％増収、２１％経常増益、２．１倍純益増益となり、１１月通期業績対比の利益進捗率は、８７～７２％と目安の７５％をほぼクリアした。コンビニエンスストアや外食チェーンなどの流通業を主得意先とする専用物流の受託料金は伸び悩んだが、共同物流や専用物流の領域拡大や新規受託で増収をキープし、利益は、既存取引減少による採算悪化や燃料調達単価上昇を新規受託による利益増や運送業務などの合理化改善などでカバーして好決算となった。
１１月通期業績は６月の上方修正値を据え置き、純利益は、５億５０００万円（前期比３５％増）と大幅続伸を見込んでいる。
株価は、６月の今期業績の上方修正と増配の発表で８７８円高値をつけ、５０円幅の調整後に高値を更新してきている。ＰＥＲは２０倍台と市場平均を上回るが、ＰＢＲは０．４倍と大きく割り負けており、一段の高値余地を示唆している。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）
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