イオン、中国・四国エリアのスーパー「マルナカ」を449億円で買収

2011年10月5日 17:33

 イオンは5日、2011年9月29日に、「マルナカ」と「山陽マルナカ」(以下、2社併せて「マルナカグループ」)の株式を取得して子会社化すると共に、両社の代表取締役社長である中山明憲氏が発行済株式の全てを所有し、代表取締役社長を務めるマルナカホールディングスが、イオン株式を市場取引により取得することを内容とする資本提携を行うことを決定したと発表した。買収額は449億円。

 マルナカグループは、中国・四国エリアを中心に、211店舗を展開するスーパーマーケット事業を中核とした流通グループ。イオンとマルナカグループは、マルナカグループの創業50周年を機に、相互の歴史や築き上げてきた基盤を尊重しつつ協業を進めていくことが、両社の長期的な安定成長のみならず、何よりも顧客の満足、地域社会活性化への貢献に繋がる最も有効な方策であるとの判断から、2010年8月11日に三菱商事との4社による包括業務提携契約を締結した。

 イオンとマルナカグループは、包括業務提携契約の締結後、提携推進委員会を設置し、具体的な取組み事項を検討してきた。その結果、全国各エリアで地域密着の経営を推進するイオンと、創業50周年を迎える中、世代交代を図り、新しい成長を目指すマルナカグループの想いが一致。イオンは、中山明憲氏及びその親族との間で、中山明憲氏が代表取締役社長であるマルナカHDがイオン株式を間接的に保有し、かつイオンがマルナカグループを子会社とする資本提携を行うことについて合意に至り、2011年9月29日付で、資本提携に関する「株式譲渡等に関する契約書」を締結した。

 資本提携の目的は、世代交代を図ったマルナカグループが持つ高いブランド力の継承と、次なる成長をイオンが支援すると共に、マルナカグループの地域に密着した経営ノウハウをイオンに取り入れることで、両社の企業価値向上に繋げていくこと。

 イオンは、中山一族から、マルナカの発行済株式の94.96%(13万1,979株)を総額364億円で取得して子会社化し、山陽マルナカの発行済株式の全て(1万8,100株)を総額85億円で取得して完全子会社化する。株式取得は、今年11月25日に実行される予定。

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