ボルボ、V70・XC70・S80に自動ブレーキシステムを標準装備 安全性能高める

2011年10月4日 16:54

 ボルボ・カーズ・ジャパンは4日、ボルボV70・XC70・S80の仕様を変更し、同日から発売を開始すると発表した。

 今回の変更では、V70・XC70・S80全車に、低速走行時の追突を自動で回避、軽減するブレーキシステム「CITY SAFETY」が標準装備された。既に同システムは、S60・V60・XC60全車にも標準装備されており、今回の仕様変更でボルボの全11車種中で、過半数を超える6車種での標準装備化が完了となる。

 「CITY SAFETY」は、時速30km以下の低速走行時に、車両との追突事故を防止する自動ブレーキシステム。赤外線レーザーで約6メートル前方を常に監視。追突が避けられないと判断した場合に自動的にブレーキがかかり、追突を回避、または軽減する。

 また、新ドライバーコントロール・インターフェース「Volvo Sensus(ボルボ・センサス)」を導入した。これは、ステアリングのコントローラーを使い、ナビゲーションをはじめとする数々の機能を直感的に使いこなすことができるシステム。センサスの採用に伴い、ダッシュボードのデザインが一新され、全車に7インチワイドモニターが視線移動の少ない位置に組み込まれ、同時にフリーフローティング・センタースタック、スイッチパネルも新デザインになった。また標準装備のブルートゥース機能により、携帯電話と接続し、ハンズフリー通話や音楽プレイヤーの再生が可能になった。

 さらに、人を検知して止まる「ヒューマン・セーフティ」を含む「セーフティ・パッケージ」を用意した。レーダーセンサーとカメラを組み合わせ、歩行者や車両を検知し、衝突が避けられない場合に自動ブレーキを掛け衝突を回避する「ヒューマン・セーフティ」をはじめ、完全停止まで全車速で追従可能なACC(アダプティブ・クルーズコントロール)、車間警告機能、ドライバー・アラート・コントロール、レーン・デパーチャー・ウォーニング、BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)などを含む「セーフティ・パッケージ」を、「S80」と「V70」の一部グレードで標準、その他で25万円のオプションとした。

 ボルボでは、中期的な目標として2020年までに「新しいボルボ車で死亡したり、重傷を負ったりする人をゼロにする」という“ビジョン2020”を掲げ、次世代の安全技術の開発とその標準化に注力している。

関連記事

最新記事