【銘柄診断】高岳製作所は底入れムード強まる、ゆっくり起ち上がるパターンへ

2011年10月4日 16:37

  高岳製作所 <6621> は整理基調を抜け出せないでいる。1月19日に年初来高値532円を示現したが、その後は一貫した右肩下がり相場。高値時は電気自動車向け充電器への期待感、それに前2011年3月期の営業利益32億7700万円(前々期9億8000万円)の大幅増益見通しが評価されたもの。

  しかし、大震災を契機に環境が激変、売上高の約5割を占める東京電力向けビジネスの大幅減が続くというマイナス面が最大限に評価されているかたちだ。

  今2012年3月期第1四半期は営業利益が3200万円の損失(前年同期5億8800万円の黒字)と低迷、通期の見通し営業利益9億5000万円(前期32億7700万円)は据え置かれている。ただ株価が170円台に入ると押し目買いが流入するパターンとなっており、それなりの底打ちムードも台頭してきた。株価は東電向け低迷を最大限に織り込んだニュアンスも強い。

  アナリスト筋の間では今3月期には増額修正の余地があるとする見方が強い。今3月期後半からの急回復の流れを受け継ぐ来2013年3月期については増益転換の可能性が強い。ゆっくりとした起ち上がりパターンが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
デフレ関連株相場がサバイバルする可能性が捨て切れない=浅妻昭治(2011/10/03)
【読者と一問一答】月足からみた10月相場はどうなる?(2011/10/01)
犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2011/08/10)
株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2011/06/22)

関連記事

最新記事