【銘柄診断】日本写真印刷は先行き不透明感が払拭できない、底値模索を継続へ

2011年10月4日 16:35

  日本写真印刷 <7915> の下げが強烈だ。9月16日に今2012年3月期の業績について営業利益を従来の3億円の黒字から110億円の損失(前期49億4600万円の損失)へ大幅に下方修正した。

  パソコンや携帯電話などコンシューマー・エレクトロニクス分野で、製品需要の急激な落ち込み、製品・サービスの低価格化が進行。このため受注が著しく悪化していることが業績大幅減額の背景。ただ、8月4日の今3月期第1四半期からわずか1か月半での大幅な減額修正は、今後の業績への懸念が強くなる結果をもたらした。

  中期波動では2009年12月の5440円が9月21日には830円安値というすごい下げを演じている。下げ率は85%に達する。通常なら値ごろ感が働くところなのだが、来2013年3月期の黒字転換さえはっきり見通せない状況では、押し目買いも控えられてしまう。

  指標面ではPBRの0.5倍という割安さがある程度。ただこれも今3月期の無配転落を考慮すれば評価が減じられてもおかしくない。当面は底値を模索する動きが続きそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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