激辛トウガラシの秘密は「ミミズ」
2011年10月2日 13:05
capra 曰く、 以前のストーリーで紹介された、オーストラリアの「世界一辛いトウガラシ」開発の背景にはミミズの力があったそうだ(Australian Geographicの記事、本家/.)。
トウガラシは種類によって辛さが異なるが、遺伝子レベルでは同様に辛みを出す能力を持っているとのこと。世界一辛いトウガラシ「Trinidad Scorpion Butch T.」は、液肥として利用されるミミズコンポストの排水により、その辛さが引き出されている。ミミズコンポストの中では短期間のうちに繰り返し虫が生まれ、死んでいくが、分解された虫の死骸が鍵なのだそうだ。Trinidad Scorpion Butch T.の開発に携わったシドニー大学の植物学者Mark Peacock氏によれば、虫の死骸を含むコンポストの排水を与えることで、トウガラシは虫に食われていると錯覚するという。これによりトウガラシが防御反応を起こし、食べられないように辛み成分を多く出すようになるとのことだ。
ちなみにトウガラシの辛みをもたらすカプサイシンは脂溶性なので、脂肪分を含む牛乳やヨーグルトなどの方が水よりも辛さをやわらげてくれるそうだ。
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