シチズン、タイに腕時計の製造会社を設立 2013年1月から生産開始
2011年10月1日 21:00
シチズン時計は30日、腕時計の生産能力拡充のため、タイに生産子会社を設立し、2013年1月から生産を開始すると発表した。
資本金は約14億円で、敷地面積は7万6,760平方メートル。従業員数は約300人で、2016年には1,000人規模を予定している。
今回、設立した新会社は、主に外装部品(ケース、文字板等)の生産を行う。生産性を高めるため、シチズン時計グループ各社から人材を投入し、新技術を積極的に導入する。新工場の稼動により、市場回復に伴う需要増への対応と共に、技術力を高め、需要に柔軟かつ迅速に対応する生産体制を構築する。
タイでは、1988年に「Royal Time Citi Co., LTD.(RTC)」を設立し、外装部品加工、完成品組立てにおける主力工場の一つとして生産を行っており、既に工場運営の実績がある。
シチズン時計グループの海外生産拠点は、中国を中心に展開しているが、需要拡大に合わせた生産能力増強分の対応として、タイに生産拠点を設立することにより、日本・中国・タイの3拠点での生産体制を整え、生産能力を増強させる。
同社によると、世界の腕時計市場は、世界金融危機で大きく落ち込んだものの、市場の立ち上がりは世界的に想定以上に早く、同社においては、供給が需要に追いついてない状況が続いており、生産能力増強が課題となっていたという。