トヨタ、米アラバマ工場で直列4気筒エンジンを生産開始 新型カムリなどに搭載

2011年9月30日 12:37

 トヨタ自動車は30日、米国におけるエンジン生産工場であるトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・アラバマ(Toyota Motor Manufacturing, Alabama, Inc. 以下、TMMAL)で、直列4気筒エンジンの生産開始に伴い、ラインオフ式を実施したと発表した。

 式典は、ロバート・ベントレー アラバマ州知事など政府関係者のほか、TMMALのジム・ボルティ社長、トヨタの新美副社長ら出席のもと行われた。席上で新美副社長は、「TMMALチームメンバーの品質・安全への取り組み、たゆまぬ改善活動に感謝している。今回の直4エンジン生産によって、北米生産の12モデル中8モデルがTMMAL製エンジンとなる。これは、我々のさらなる現地化の進展を示すものである」と述べた。

 生産を開始した直4エンジンは、2.5リッターと2.7リッターで、新型カムリ、ハイランダー、RAV4、シエナ、ヴェンヅァに搭載される。また、同エンジン部品のシリンダーヘッド、シリンダーブロックは、部品製造子会社ボディーン社(Bodine Aluminum, Inc. )で生産している。今回の直4エンジン生産に伴う追加投資額は、TMMALで約1億4700万ドル、ボディーン社で約2500万ドル、新規雇用はTMMALで約240人、ボディーン社で約60人となる。

 TMMALは、海外におけるトヨタ初のトラック・SUV向けV8エンジンの生産工場として、2001年に設立、2003年から生産を開始した。2005年には、V6エンジンの生産を開始し、2008年1月には生産累計100万基を達成している。今回のアラバマ工場での直4エンジンの生産は、今後も直4エンジン搭載車種の需要が堅調と見込まれることと、北米地域の一層の自立化を進めていきたいとの判断から決定したもの。

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