いすゞ、タイでピックアップ・トラック事業を強化 180億円で新工場を建設

2011年9月30日 11:49

 いすゞ自動車は29日、タイのピックアップ・トラックの輸出事業の強化を目的とし、今年7月に、いすゞモータース・インターナショナル・オペレーションズ・タイランド(以下「IMIT」)を連結子会社化し、全世界向けピックアップ・トラックの輸出拠点にしたと発表した。

 同社は、従来、日本とタイ双方で行っていた、ピックアップ・トラックの輸出及びアフターセールス業務をIMITに集約し、効率化を図る。また、ピックアップ・トラックに特化した商品提案やサービス、及び補給部品等の機能の強化を進める。

 同社は、タイでの開発・生産・輸出の機能の完結により、世界各国に対する迅速かつ、きめ細かな対応を可能とする体制を整え、いすゞのブランドバリューの一層の向上を図る。

 さらに、同社は同日、タイ国内及び輸出向けピックアップ・トラック及びその派生車需要の増加に対応するため、連結子会社である泰国いすゞ自動車(以下「IMCT」)が、生産能力増強を目的に、新工場を建設することを決定したと発表した。新工場建設に伴う投資額は180億円を見込む。

 現在は商用車専用工場であるIMCTのGateway工場敷地内に、新規の塗装設備に加え、2,000tのサーボプレス設備及び組み立てラインと検査ラインを備えた新工場を建設。2012年秋までに稼動開始する予定。これにより、IMCTにおけるSamrong、Gateway両工場でのピックアップ・トラック生産能力は、40万台体制(KD含む)となる。

 同社は、多様化する市場のニーズに対して、個々の市場単位に最適の商品と顧客に信頼されるサービスを提供するため、国内・海外市場での機能強化など、ビジネス形態の変革にグループを挙げて取り組んでいる。昨年4月には、新型ピックアップ・トラック(D-Max)の開発主体をタイに移管した。

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