中国、宇宙ステーション「天宮1号」を打ち上げ

2011年9月29日 22:45

 中国国家航天局(CNSA)は北京時間9月29日21時16分(日本時間22時16分)、中国宇宙ステーション実験第1号機「天宮1号」を載せた長征2号Fロケットを、甘粛省の酒泉衛星発射センターから打ち上げた。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約10分後に「天宮1号」を所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。

 「天宮1号」は中国初のドッキング目標機で、重さ約8.5トン。実験装置室と物資保管室から構成され、ドッキングポートを1つ装備している。中国は11月末までに「神舟8号」を打ち上げ、初の無人ドッキング試験を行う。また、2012年には「神舟9号」と「神舟10号」を打ち上げ、有人でのドッキング試験も行う予定。

 中国は現在、独自の宇宙ステーション計画を進めており、「天宮1号」の後、2015年までに「天宮2号」と「天宮3号」を打ち上げ、最終的に2020年までに中国初の宇宙ステーション「天宮」を完成させる計画となっている。

 なお、今回の打ち上げは長征ロケットシリーズにとって147回目の打ち上げだった。

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