【銘柄診断】TACは今期3月期中間決算でボトムアウトへ、株価も底入れ方向
2011年9月29日 12:35
TAC <4319> は、底値圏での低調な展開を強いられている。8月4日に発表された今2012年3月期第1四半期の業績は営業利益が5億8000万円(前年同期比31.1%減)と株価が予見したとおりの低迷決算。今3月期の配当は前3月期の年20円から1円へ大幅減配とする方針。
今3月期通期についても営業利益2億5000万円(前期4億6500万円)と減益が続く見込み。ちなみにここ数年来の営業利益の推移は2009年3月期の13億3000万円をピークに2010年3月期6億2300万円、2011年3月期4億6500万円、そして今期2億5000万円と凋落の一途をたどってきた。公認会計士の就職難から公認会計士の受験者が減り講座が急激な落ち込みを見せていることが要因。
公認会計士試験制度の改正案は廃案となり、現行制度が当面継続とあって、比較的短期間のうちに未就職者問題が解決する見込みは薄いことも重石になっている。
ただ、営業利益は9月中間期決算の6400万円から後半は1億8600万円へ回復の見込み。震災の影響で春休み、新入学シーズンの受講申し込みが十分でなかった今3月期中間決算で業績はボトムアウトに向かいそう。ぼつぼつ売り飽き気分が強まるタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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