参天製薬、フランスの製薬会社を買収 

2011年9月29日 00:07

 参天製薬は28日、フランスの製薬会社である「Novagali Pharma S.A.」の発行済株式の約50.55%を取得することで、Novagali社の株式保有者と株式譲渡契約を締結したと発表した。

 今回の株式譲渡契約の締結は、両社の取締役会において承認されたもの。また、株式取得後、参天製薬は合意内容およびフランス金融市場庁(AMF)の規則に基づき、Novagali社の公開買い付けを実施する。参天製薬は、株式取得およびその後の公開買い付けを通じて、Novagali社の発行済み株式の100%の取得を目指す。

 株式取得およびその後の公開買い付けによる取得価格総額は、一株当たりの買付け価格を6.15ユーロとして、約10億300万ユーロ(約105億円、1ユーロ=105円として)となる予定。また、公開買付けにより、参天製薬が、発行済み株式の95%以上を所有することとなった場合、株式取得およびその後の公開買付けによる取得価格は、一株当たり6.25ユーロとなり、取得価格総額は、約10億1900万ユーロ(約107億円、1ユーロ=105円として)となる予定。

 Novagali社は、ドライアイ領域における眼科用医薬品の研究開発を展開する製薬企業であり、一般用医薬品の販売も行っている。参天製薬は、Novagali社の有する高い研究開発力と製剤技術力に着目した。

 特にNovagali社が保有する、Novasorb技術を含む優れた製剤技術を獲得する事により、参天製薬の開発品の臨床効果の向上を図ることが可能となるため、同社の競争力向上のためには、Novagali社の買収が最適な選択肢であると判断した。

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