【銘柄診断】JSPは悪材料の織り込み一巡、割安圏から脱出へ
2011年9月28日 18:11
JSP <7942> は28日、84円高の1340円と続伸した。これまで株価は全般の下げに追随し、3月16日の年初来安値1150円に再び接近する調整色の強い足取りとなっていた。
今2012年3月期第1四半期は営業利益が13億5900万円と前年同期比14.0%減となった。ビーズ事業では、欧米、アジアの各地域で自動車資材・家電用包装材が堅調に推移。押出事業は、食品用包材の発泡ポリスチレンシート「スチレンペーパー」が東日本大震災以降、全国的に需要が増加した。発泡ポリスチレン押出ボードの住宅用断熱材「ミラフォーム」も、震災後の復興需要で伸長した。ただ、原材料および燃料価格の上昇が響き2ケタの営業減益となった。今3月期通期の営業利益63億円(前期75億5200万円)は据え置かれた。
こうしたやや低調な決算が7月28日に発表されたが、株価には既に織り込まれた。前3月期は数回にわたる増額修正が行われているが、今3月期についてもアナリスト筋は営業利益75億円と前期並み利益を確保できるものと見ている。事業のグローバル化の進展などにより来2013年3月期の営業利益は大幅に好転する見込みとなっている。足元の悪材料を織り込んだ割安水準からの脱出をうかがうことになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【銘柄診断】蝶理は全般安に連れ安だが業績は好転が顕著、出直り場を探る(2011/09/28)
・【話題株】カカクコムはヤマダ電機のネット通販「値引き交渉」で出番と急反発(2011/09/27)
・犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2011/08/10)
・株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2011/06/22)