大和証券グループ、あおぞら銀行とM&Aファイナンス業務で提携 合弁会社を共同設立

2011年9月26日 18:26

 大和証券グループ本社の連結子会社である大和証券キャピタル・マーケッツ(以下、大和証券CM)と、大和PIパートナーズ(以下、大和PIP)、並びにあおぞら銀行は26日、M&Aファイナンス業務に関して業務提携し、合弁会社を共同設立することに合意したと発表した。
 
 大和証券CMが有する法人顧客とのリレーションおよび国内トップクラスのフィナンシャルアドバイザーとしての経験と実績、大和PIPが有するプライベートエクイティー投資、メザニンファイナンスおよびファンド運営等に係るノウハウ、そして、あおぞら銀行が有する高度なレバレッジド・バイアウト(LBO)ファイナンスのノウハウを結集し、今後の増加が見込まれるマネジメント・バイアウト(MBO)等に必要なM&Aファイナンスを提供する合弁会社を共同で設立する。

 合弁会社の名称は、「大和あおぞらファイナンス株式会社(英文表記:Aozora Daiwa Finance Co., Ltd.)」。合弁会社は、今年10月を目処に設立し、12月頃の業務開始を目指して協議を進めているという。資本金は5000万円で、出資比率は、大和証券CMが25%、大和PIPが25%、あおぞら銀行が50%。

 提携を通じて、大和証券CMがフィナンシャルアドバイザーを務める顧客は、大和証券CMが従来から提供している、公開買付代理人業務並びにデットファイナンスおよびエクイティファイナンス等のM&A関連ソリューションに加え、あおぞら銀行が提供する高度なLBOファイナンスのノウハウ等を活用し、合弁会社によるブリッジ・ローン(つなぎ融資)およびメザニンファイナンスの資金調達ソリューションをワンストップで利用することが可能となる。これにより、大和証券グループおよびあおぞら銀行は、スピードおよび専門性が要求されるM&A案件における広範かつ高い付加価値を有するサービスを提供する。

 合弁会社が提供するブリッジ・ローンに関しては、大和ネクスト銀行およびあおぞら銀行から資金を調達してローンを提供する予定。メザニンファイナンスについては、合弁会社が業務執行組合員、大和PIPおよびあおぞら銀行が一般組合員となるファンドを組成する予定。ブリッジ・ローンの提供およびメザニンファイナンスの投資を通して、当面200億円規模のファイナンススキームとなる予定。

 また、今回の提携を契機に、大和証券CMおよびあおぞら銀行は、更なる業務提携拡大について具体的な検討を継続しているという。具体的には、大和証券CMとあおぞら銀行による、主にアジア地域におけるフィナンシャルアドバイザリー業務に関する協働可能性の検討を進めているという。

関連記事

最新記事