パナソニック、「洗髪ロボット」「ロボティックベッド」など介護・生活支援ロボット3種を福祉機器展に出展

2011年9月26日 15:02

 パナソニックは26日、ロボットハンドの技術を応用した「洗髪ロボット」などの生活支援ロボットの開発品3種を10月5日から開催される第38回国際福祉機器展に参考出展すると発表した。

 今回同社が出展するのは、「洗髪ロボット」のほか、ベッド型ロボット「ロボティックベッド」と、自律移動ロボット「HOSPI」の技術を基に新開発したコミュニケーション支援ロボット「HOSPI-Rimo」の3点。

 「洗髪ロボット」と「国際福祉機器展」は、それぞれ2010年と2009年の国際福祉機器展に出展していたが、要望を基に改良を加え、開発を進めてきた。

 改良版の「洗髪ロボット」は、ロボットハンドの技術を応用した洗髪ロボットの“進化型”。頭の形を従来よりも細かくスキャニングし、新たな手技を加えて、手洗いから泡洗浄、乾燥までの一連の洗髪動作を行うという。個人の頭の形状や好みの洗い方のデータも登録でき、毎日の洗髪ニーズや頭皮ケアにも対応することを想定している。

 ロボティックベッドは、ロボット技術で電動ケアベッドと電動車いすが融合したもので、ベッドから開放されたメリハリのある自立生活をサポートする。利用者は自らの意思でベッドと車いす間の移動を自在に行うことができる。

 今回の改良版では、新たな機能の追加や、昨年発表した車いす機能付き電動ケアベッドとのモジュールの共有化で、実用性の向上を図った。

 新開発のコミュニケーション支援ロボット「HOSPI-Rimo」は、病院内搬送ロボット「HOSPI」の自律移動技術とHD映像コミュニケーション技術を応用し、双方向での自然な対話が可能という。

 介護施設などの入所者との対話や指導、病院の入院患者や施設の入所者・独居高齢者などへの遠隔地からのお見舞いなど、ロボットを通して、離れたところにいる人とコミュニケーションが図れる。

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