ホンダ、二輪車向け新型エンジンを開発:ミドルクラス用は燃費が40%以上アップ
2011年9月26日 13:01
ホンダは26日、125ccスクーター用エンジンと、500cc~750ccクラスのミドルクラス二輪車向け新型エンジンを開発したと発表した。スクーター用エンジンは燃費性能を約25%向上させており、2012年以降に世界で販売する125ccスクーターに搭載する計画という。
同社によると、新型のスクーター用エンジンは、実用性を重視した出力特性と耐久性、燃費性能の向上と手ごろな価格を目指して開発した。多岐にわたって徹底的に低フリクション化を図り、低燃費を実現したという。
ミドルクラス向けエンジンは、燃費性能が1リットル当たり27キロ以上で、同クラスのスポーツモデルと比較して40%以上の向上を実現したという。
同エンジンは、市街地走行やツーリングなどの常用域で力強いトルクを発揮させることと、圧倒的な低燃費のミドルクラス車の実現をテーマとして開発した。エンジンレイアウトは、様々なエンジン形式を多角的に検証した結果、直列2気筒700ccでシリンダー前傾角62°(車両搭載角)に決定したという。
また、同エンジンに組み合わせるトランスミッションとして、第二世代デュアル・クラッチ・トランスミッションを新開発し、6速マニュアルミッションとあわせて2タイプを設定している。
同エンジンはコンセプトの異なる3モデルに搭載し、11月にイタリアのミラノ市で開催されるEICMA2011(ミラノショー)に出品する予定。