中南米のSNS利用時間、前年比88%増:サイト別ではFacebookがトップ=コムスコア

2011年9月22日 21:42

 米調査会社コムスコア(comScore)が20日発表した中南米でのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用動向に関する調査結果によると、中南米ではインターネット人口の96%に当たる1億1,450万人がSNSサイトを利用しており、ビジター数は前年比16%増、滞在時間は88%増加しているという。

 同社が発表した「The Rise of Social Networking in Latin America」によると、中南米ではSNSの利用が盛んであり、SNSサイトの滞在時間による国別ランキングでは、中南米の国家が上位10カ国中で5カ国を占めている。中南米で滞在時間トップはアルゼンチンで7月の滞在時間は10時間だった。

 中南米のSNS利用者の男女比はほぼ半々であるが、利用時間は女性の方が若干多く、全体の53.6%を占める。女性の利用時間が多いという傾向はブラジルで最も顕著に現れており、女性の利用時間が58.7%を占める。

 年代別では15~24歳の利用が最も盛んで、全体の利用時間の48%はこの年代が占めている。この傾向が最も強いのはベネズエラで、15~24歳のユーザーの利用時間が全体の58.2%を占めている。

 SNSのサイト別では、フェイスブック(Facebook.com)の利用が最も多く、ビジター数は9,100万以上に達する。ウィンドウズ・ライブ・プロフィール(Windows Live Profile)が第2位で、ビジター数は約3,550万人、オーカット(Orkut)が第3位で3,440万人だった。Orkutはブラジルで利用者が多い。第4位はツイッター(Twitter)で、ビジター数が2,430万人だった。

 チリではフェイスブックのリーチ率が90.9%で中南米中で最も数値が高い。ブラジルではオーカットの利用が最も多く、リーチ率は35.7%、フェイスブックは第2位となっている。ベネズエラはツイッターのリーチ率が26.5%で、中南米で唯一ツイッターが第2位となった。

 今年6月に立ち上げられたグーグル(Google)のソーシャルサービス「Google+」は、7月末までに世界で2,800万人のビジターを集めた。ブラジルは世界で6番目にGoogle+の利用者が多く、ビジター数は79万に3,923人を数える。

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