ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、遮光シールドの試験開始

2011年9月21日 14:30

 米航空宇宙局(NASA)は9月19日、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の主鏡などを守るための遮光シールド(Sunshield )の試験を開始したと発表した。

 発表によると、試験は今月にアラバマ州の施設で始まり、エンジニアは2週間にわたって最初の試験用シールドを作成した。今後、5つ層から成る遮光シールドを完成させ、宇宙でどのように展開するかを確認する。

 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測にマイナス220度まで冷やす必要があり、低温を維持するために遮光シールドは重要な役割を果たす。

 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はハッブル宇宙望遠鏡の後続機として、ノースロップ・グラマン社が現在設計及び開発を担当している。直径6.5m、18枚の鏡によって組み合わせられた主鏡を搭載し、ビッグバン直後に誕生した星や銀河の観測、系外惑星の発見などが期待されている。

 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は2018年、アリアン5ロケットによって打ち上げられ、太陽と地球のラグランジュ・ポイントL2に投入される予定となっている。

 写真=NASA。

 ■Tests Under way on the Sunshield for NASA's Webb Telescope
http://www.nasa.gov/topics/technology/features/sunshield-test.html

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