三菱電機、伊丹製作所に鉄道車両用電機品の「生産・開発検証棟」を建設

2011年9月21日 15:00

 三菱電機は21日、伊丹製作所(兵庫県尼崎市)に、鉄道車両用電機品の「生産・開発検証棟」を建設すると発表した。2014年1月から順次稼働開始予定で、同社が掲げている2015年度鉄道事業売上高2,300億円達成に向けて、生産能力の強化を図る。投資額は約37億円。

 海外では、CO2の発生が少なく、輸送量の多い高速鉄道の整備計画や新興国における社会インフラ整備が進められており、今後需要の拡大が見込まれている。また、国内では、環境や省エネルギーに関連する設備投資の拡大とともに、列車情報やニュース画像の乗客への提供など、顧客サービス向上を行うための鉄道車両用情報機器に対する需要の増加が見込まれている。

 同社は、これまでも、国内外の鉄道事業需要の拡大に対応し、鉄道車両用主電動機や制御装置を中心とした生産能力増強を実施してきた。

 今回、2015年度鉄道事業売上高2,300億円の実現には、需要増加が期待されるトレインビジョンや効率的な運行管理を実現する列車情報管理装置など、鉄道車両用情報機器への対応力強化を図り、事業領域の拡大を図る必要があると判断。伊丹製作所内に、新たに鉄道車両用電機品の「生産・開発検証棟」を新設し、鉄道車両用情報機器の生産能力拡大を図るとともに、品質の更なる強化を目的とした開発検証機能を整備する。

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