中国初の宇宙ステーション「天宮1号」、発射台へ
2011年9月20日 23:15
中国の有人宇宙プロジェクトは9月20日、中国宇宙ステーションの実験第1号機「天宮1号」を載せた長征2号Fロケットを発射台へと移動させ、9月27日から9月30日の間に打ち上げを実施すると正式に発表した。
北京時間9月20日9時(日本時間10時)、「天宮1号」を載せた長征2号Fロケットは酒泉衛星発射センターの組立試験施設から運び出され、発射台に据え付けられた。いよいよ打ち上げに向けての最終準備が始まる。
「天宮1号」の打ち上げは元々8月中旬に予定されていたが、8月18日に長征2号丙ロケットの打ち上げが失敗し、その影響で延期されていた。中国運搬ロケット技術研究院(CALT)は9月7日、長征2号丙ロケットの打ち上げ失敗原因を特定し、対策も施し、「天宮1号」の打ち上げ準備作業も再開した。
「天宮1号」は中国初のドッキング目標機で、重さ約8.5トン。実験装置室と物資保管室から構成され、ドッキングポートを1つ装備している。中国は「天宮1号」を打ち上げた後、2年間かけて有人宇宙船「神舟8号」、「神舟9号」、「神舟10号」を打ち上げ、ドッキング試験を行う。「神舟8号」は無人でドッキングを行うが、「神舟9号」と「神舟10号」は有人でドッキングを行う予定。
中国は現在、独自の宇宙ステーション計画を進めており、「天宮1号」を打ち上げた後、2015年までに「天宮2号」と「天宮3号」を打ち上げ、最終的に2020年までに中国初の宇宙ステーション「天宮」を完成させる計画となっている。
■我国将実施首次空間交会対接任務 天宮一号将于9月27日至30日机発射
http://cmse.gov.cn/news/show.php?itemid=1658
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