SBI、カンボジア最大手財閥と事業提携し、投資ファンドを共同設立
2011年9月20日 16:11
SBIホールディングスは20日、カンボジアの最大手財閥である「Royal Group of Companies(ロイヤルグループ)」と事業提携に関する覚書を締結し、カンボジア企業を主な投資対象とする投資ファンドを共同で設立すると発表した。また、同国における証券事業強化のため、SBIプノンペン証券とロイヤルグループ社の証券事業子会社が、2011年11月をめどに合併することも併せて発表した。
今回設立するファンドは、出資総額最大5000万米ドル。同社及びロイヤルグループ社が、それぞれ2500万米ドルを出資する予定であり、年内の運用開始を目指し、今後本契約手続き及び準備を進めていくという。主な投資対象は、ロイヤルグループ社のネットワーク等を活用した幅広い業種のカンボジア現地企業となる。
また、同社のカンボジアにおける証券事業子会社であるSBIプノンペン証券と、ロイヤルグループ社の証券事業子会社である「Cambodian Capital Securities Co., Ltd.」は合併し、新たに「SBIロイヤル証券」(正式名称:SBI Royal Securities Co., Ltd)として総合証券業務を展開していく。なお、SBIプノンペン証券は、2010年10月に証券事業フルライセンスの認可を取得するとともに、日系初となる主幹事を獲得している。
今後、SBIロイヤル証券は、カンボジア証券取引所(早ければ年内にも取引開始)への上場を目指しているロイヤルグループ社の関連事業会社数社を支援するなど、ロイヤルグループ社との様々な協業を見込んでいるという。「当社グループは、引き続き、アジアの新興諸国を中心とした金融サービス事業の海外展開を行っていく」と同社はコメントしている。