三菱自、タイで電気自動車「アイ・ミーブ」の実証実験:EV普及に向けた検証
2011年9月20日 15:23
三菱自動車は20日、タイの製造・販売会社ミツビシ・モーターズ・タイランドが、タイ石油公社(PTT)と電気自動車(EV)「i-MiEV(アイ・ミーブ)」の実証試験に関する覚書を締結したと発表した。タイでのEVの受容性、市場性、充電インフラ調査など、EV普及に向けた検証を進めていくという。
三菱自動車は、2010年12月にタイ政府と実証走行試験に向けての共同研究に合意し、ミツビシ・モーターズ・タイランドは11年9月から電力会社の首都圏配電公社(Metropolitan Electricity Authority)、地方配電公社子会社(PEA ENCOM)の2社と実証走行試験を実施しているが、今回新たにPTTとも実証実験を進めていくことになった。
PTTはタイの天然ガス事業、石油事業を行うエネルギー関連企業で、エネルギー全般の安定供給を目指している。今年中に同社の技術研究センター内に急速充電器の設置を計画していることから、同社とミツビシ・モーターズ・タイランドが充電インフラの調査、今後のインフラ整備の面で積極的に協力をしていくという。
アイ・ミーブは、日本をはじめ欧州、香港、オーストラリアなどで販売しており、今秋からは米国、カナダでの販売開始を予定している。また、タイ政府以外にモナコ政府、アイスランド政府、デンマーク政府、シンガポール政府などが推進しているEV普及促進に向けた取り組みにも協力している。