NTTドコモ、外国語の料理メニューを瞬時に翻訳するアプリを無料提供
2011年9月17日 21:45
NTTドコモは16日、高度かつ高速な文字認識を可能にする技術を開発し、その応用例として、外国語の料理メニューを瞬時に日本語で表示するアプリを、同日から無料でトライアル提供すると発表した。提供期間は、2011年9月16日(金曜)~2012年1月16日(月曜)まで。
同アプリは、ドコモのAndroidスマートフォンに対応しており、カメラ越しに外国語メニューの料理名を表示させるだけで、日本語訳を同画面に素早く表示させることが可能。さらに、画面上の共有ボタンを押すことで、検索サイトにリンクし、料理を簡単に調べることができる。英語、中国語、韓国語に対応しており、海外旅行中に読めない料理名がある場合に、携帯電話をかざすだけで日本語の料理名を知ることができる。
今回開発した文字認識技術を活用することにより、約0.2秒で最適な料理名の翻訳を表示することを実現した。この文字認識技術は、料理メニュー翻訳以外の様々利用シーンで使うことを想定しており、辞書データを現行の1万語から100万語に大規模化した場合も、高速な文字認識のスピードを維持することが可能。
今後は、外国の看板やショッピング中の商品情報など、携帯電話で文字の入力が難しい外国語をカメラ越しで表示させるだけで、その意味を日本語で教えてくれる携帯サービスの実現を目指す。
「ドコモは、モバイルを核とした『総合サービス企業』を目指し、『カメラ越しに文字を表示させるだけで何でも教えてくれる』携帯電話の実現に向け、今後も研究開発を進めていく」と同社はコメントしている。