人工的に火山噴火現象を起こして温度を下げる実験
2011年9月16日 12:30
eggy 曰く、
地球温暖化を和らげる目的で、成層圏に水を散布して火山の噴火が起きたときのような現象を人工的につくり地球の温度を下げるという実験が行われるとのこと (Telegraph の記事、本家 /. 記事より) 。
今回の実験では、飛行船に管を繋ぎ地上から 1 キロメートル上空まで吊り上げてから水を汲み上げて上空に散布するが、最終的にはウェンブリー・スタジアム程もある飛行船で 20 キロメートル上空までいくことを目指しているとのこと。火山が噴火した時に噴出する硫酸ミストは、太陽光を遮って地球の温度を下げる働きがあるが、水の散布による「人工的な火山現象」でも同様の効果を得ることが出来るだろうと期待されている。実験は来月、ノーフォーク州北部のスカルソープにある、現在は使用されていない飛行場で行われることになる。
フィリピンのピナトゥボ火山が噴火した 1991 年、地球の温度は 2 年連続で 0.5 度低くなった。研究者らによれば、10 から 20 の巨大飛行船を使って 10,000 トンの水を成層圏に散布することで地球の温度を 2 度下げることができるという。また、散布される水分中に粘土や塩、金属酸化物などの粒子が含まれているとより高い効果が得られるだろうとのこと。
スラッシュドットのコメントを読む | 地球 | mainpage | サイエンス
関連ストーリー:
2011年09月16日
アイスランドで火山噴火 2011年05月24日
ビル・ゲイツ、海水を空中に散布して雲を発生させる「Cloud Machine」事業に出資 2010年05月11日