ケプラー、2つの太陽を持つ系外惑星を発見

2011年9月16日 13:15

 米航空宇宙局(NASA)は9月15日、系外惑星探査機「ケプラー(Kepler)」の観測によって、2つの太陽(連星)を持つ系外惑星を発見したと発表した。

 発表によると、はくちょう座の方向にある「ケプラー16b」は2つの異なる大きさの恒星の周りを回っているという。「ケプラー16b」の大きさは土星程度で、2つの恒星の回りを229日の周期で公転している。表面温度は100度程度で、水や生命の存在は期待できないが、科学者らは連星の影響によって、将来的に「ハビタブルゾーン」に距離が変わるかもしれないと考えている。

 ケプラーはNASAの「ディスカバリー・プログラム」で選定された地球型の系外惑星を発見する計画で、太陽を周回する軌道で3年間以上、15万個もの恒星を調べ、周期的な明るさの変化(トランジット法)から系外惑星を特定し、さらに、その惑星が生命誕生の可能性のある「ハビタブルゾーン」に位置しているかどうかを探る。

 写真=NASA

 ■NASA’s Kepler Mission Discovers a World Orbiting Two Stars
http://www.nasa.gov/mission_pages/kepler/news/kepler-16b.html

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