富士通、高精度なテストでシステム品質を検証するサービスを開始
2011年9月16日 11:00
ビジネスにおけるシステムの重要性が高まるにつれ、企業ではシステム品質の維持・向上が求められているが、複雑で大規模なシステムでは、品質を検証するためのテストやテスト結果の整理、分析に多くの手間や時間を要し、経営層がシステム品質を正確に把握するに至っていないのが実情である。また、経済不況やグローバル化の進展を背景に、オフショアなどによる分散開発や短期開発が盛んに行われており、システム品質の確保も難しくなっている。
そんな中、富士通と富士通ミッションクリティカルシステムズ(以下:FMCS)は、顧客のシステム構築において高精度かつ効率的なテストを実施し、システムの品質を検証するサービス「Fujet(Fujitsu efficient testing service、フュージェット)」を15日より販売開始した。
同サービスは、両社がこれまで金融・公共・通信などの分野で社会システムとして重要なシステム(ミッションクリティカルシステム)を構築してきたノウハウにもとづき、システム構築のテスト工程で必要となる、テスト項目の作成・実施・結果分析などの作業や、システム品質の検証作業を行うものである。これによって信頼性の高いシステムを構築できるとともに、システム品質を、情報システム部門のみならず経営層が把握できる形に見える化できる。また、保管したテスト分析結果をシステムの改版時に活用することで、システム品質を継続的に向上させることも可能になる。