NEC、高齢者の生活行動の変化を通知するクラウドサービス「eみまもり」

2011年9月15日 11:30

 NECは15日、高齢者の生活行動リズムを把握することで、普段と変わりなく生活をしているかを見守るクラウドサービス「eみまもり(イーミマモリ)」を地方公共団体や企業向けに10月1日から販売すると発表した。家電製品の使用状況などをセンサーで収集し、生活行動リズムに変化があった場合、家族などにメールで通知する。

 同サービスでは、同社の独自技術で小型化・無線化した電力計測センサーや開閉検知センサーを設置し、家電製品の電源のOn/Offや冷蔵庫の扉の開閉情報を計測。食事のタイミングやテレビの視聴時間など、在宅で日常・定期的に行う行動の情報を収集できる。

 特別な操作は不要で、高齢者に見守りのための装置を操作する煩わしさや、精神的負担を与えることなく利用できる。

 センサーで計測された情報は、インターネットを介してNECのデータセンターに収集し、独自のアルゴリズムで見守り対象となる高齢者の生活行動リズムを継続的に学習する。生活行動リズムに変化があった時には、指定されたタイミングで家族や担当者へメールを配信する。家族や担当者は携帯電話やスマートフォン、パソコンなどからいつでも状況を確認できる。

 電流計測センサーは、日常的に電源のOn/Offを行う家電製品であれば、種類やメーカーを問わず利用可能。開閉検知センサーも、扉に取り付けるだけの容易な設置で感知ができ、いずれのセンサーも、設置のための工事は不要。

 同社は、今後3年間で150の地方公共団体や企業へ提供することを目指すとしている。

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