ユニクロ、年間売上高20億円の店舗を毎年300店舗出店 売上高5兆円目指す

2011年9月15日 01:13

 ファーストリテイリングは14日、事業戦略説明会を開催し、2020年に売上高5兆円、経常利益1兆円規模の「世界一のアパレル製造小売業」になることを目指す方針を明らかにした。

 その上で、毎年5000億円の売上成長を実現するために、ユニクロ事業において、「年間売上高20億円の店舗を毎年300店舗出店」と「毎年1500名のグローバル店長人材を育成」する計画を発表。

 また、「世界の大都市で存在感NO.1のブランド」、「アジアで圧倒的NO.1のブランド企業」を目指し、世界の主要都市への出店や、アジア諸国の中心都市でその国の旗艦店をつくる方針。世界中に出店を加速し、中国100店舗、韓国50店舗、台湾30店舗、アセアン諸国100店舗、欧米20店舗の出店を目標に掲げた。

 事業拡大に合わせて生産拠点もグローバル化し、中国以外にも大規模生産地を開拓するとして、「バングラデシュ、ベトナム、インドネシア、カンボジア、インドでの本格生産を予定する」としている。2020年までに年間50億点の生産体制を整えるという。

 さらに、グローバル化に向けて、東京にグローバルヘッドクウォーターを設立し、ニューヨーク、パリ、上海、シンガポールの世界4都市に地域本部を設立する。そのうえで、「FR-MIC、ユニクロ大学を各地域本部につくり、経営人材を含む社員の大量採用と早期育成を行う」とした。

 国内のユニクロ事業については、銀座、新宿、渋谷、原宿、上野に旗艦店を出店するほか、1000坪級の超大型店100店舗、500坪級の大型店200店舗、300坪級の標準店500店舗、小型店・駅ナカ店200店舗を出店する。

 ユニクロの中国事業と韓国事業については、2~3年間でそれぞれ1000億円規模のビジネスに育成し、中国は最終的に1兆円規模のビジネス、韓国は最終的に2000億円規模のビジネスにするとした。売上高営業利益率15%以上の高収益を実現し、世界各地への人材供給基地としての機能も期待する。

 アセアン事業については、シンガポールを地域のハブとして地域本部を設置し、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムへ大量出店する。インド、オーストラリア、ニュージーランドへの出店も視野に事業を進めるという。

 欧米事業については、ニューヨーク、パリ、ロンドンに旗艦店と大型店を出店し、3都市においてNO.1ブランドを目指す。また、欧米の主要都市への出店を加速させる。

 また、ジーユー事業については、今期500億円の売上高を目指し、毎年50店舗を出店するとした。近い将来に、アセアン諸国への出店する計画。

関連記事

最新記事