ソニー、25型有機ELパネル搭載の医療用モニター

2011年9月14日 14:21

 ソニーは14日、25型有機ELパネルを搭載した医療用モニター「PVM-2551MD」を発売すると発表した。医療現場のモニターとして求められる高水準の映像表現が可能という。

 同製品では、同社独自の「Super Top Emission(スーパートップエミッション)」構造のフルHD有機ELパネルと、有機ELパネルの性能を向上させる専用プロセッサーを搭載。高解像度・黒の高い再現性・優れた動画応答性・正確な色再現といった高画質と画面全体の色表現の均質化など安定した映像表示を実現したという。

 これによって、内視鏡や手術用のモニタリングなどでの微細な映像表現を可能にし、手術器具や手元の素早い動きに残像のストレスなく追従するなど、医療現場で使用するモニターとして求められる高レベルの映像表現が可能という。

 また、好みの色味・コントラスト・輝度などの設定を20パターンまで記憶する「ユーザーメモリー機能」や画像の左右反転機能、幅広いガンマ設定を可能にするなど、医療現場向けの機能を搭載する。

 デザイン面では、衛生面への配慮・安全性・設置性の良さを追求した。画面部とベゼル部(画面枠の部分)はフルフラットで、角のない丸みのある筐体デザインとしており、埃などがたまりにくい。また、アメリカUL 60601-1、カナダCSA C22.2 No.601.1、ヨーロッパEN 60601-1の医療用安全規格を取得しており、国内外で利用できる。

 コンポジット、Y/C、RGB/コンポーネント、HD15、DVI-D入力などの入出力インターフェースを備えるほか、別売のアダプターを2枚装着できるオプション構造で様々な運用に対応できる。

 市場推定価格は102万9,000円前後。

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