トランスジェニックの基幹技術に関する特許を中国で成立
2011年9月13日 11:00
トランスジェニックの基幹技術「高親和性抗体作製技術―GANP(R)マウス技術」に関連する基本特許が、中国において成立した。
GANP(Germinal Center Associated Nuclear Protein)とは、熊本大学 阪口薫雄教授らにより発見された遺伝子で、抗体を産生するB細胞で発現。またGANP(R)マウス技術とは、このGANP 遺伝子を過剰に発現させたGANP Rマウスを用いて抗体を作製する技術。GANP(R)マウスで得られる抗体は、親和性や特異性の高いことが特徴で、診断薬や抗体医薬の開発への展開が可能だという。
同特許は、同技術を広くカバーするもので、同技術に関する特許は、すでに中国で一部成立しているほか、米国、欧州、日本、オーストラリア、韓国で成立している。
同社は、GANP(R)マウス技術を用いて得られた成果を研究用試薬として販売するほか、バイオマーカー(大腸癌、膵癌、肺癌マーカーなど)として診断薬開発や、抗体医薬を開発している製薬企業への同技術のライセンスビジネスを展開しているという。