【銘柄診断】エイジアは事業転換を強力に推進中、クラウドなどがけん引役に
2011年9月13日 12:55
エイジア <2352> は、年初来安値圏での展開となっている。中国でのメール配信システムの展開を材料に1月には1657円まで買い上げられており、直近の安値352円は高値から約8割のきつい下げ。日柄面でも値幅面でも整理は十分に行き届いたと言える。
今2012年3月期は営業利益5000万円と前期比23.5%の減益見通しにあることが評価を落としている要因と思われる。ただ、同社は先での成長を見据えて構造改革を推進中で、今はその端境期ゆえの低調局面と言える。中期的な視点で売上と利益を大幅に上昇させることを目的に、特色や利幅の薄い受託開発事業を大きく縮小、同事業の売上は前3月期の1億6800万円から今3月期は7000万円へ58%減少する見込み。
一方でクラウドサービスの中でも、単価が高く、利用継続率も高いSaaS型の販売を増強するため、技術サポート要員を5人から9人体制へと強化する。さらに、海外展開については、中国のみならず、今後高い伸びが期待できるアジアを中心とした新興国への展開を図る方針だ。
株価は足元の業績低迷の織り込みを終えており、来3月期以降の業績向上を取り込む機会を探っているところだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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