【銘柄診断】ホンダは安値更新、10年ぶりユーロ安を嫌い業績懸念が再台頭
2011年9月12日 16:29
ホンダ <7267> は12日、102円安の2245円まで売られ88円安の2259円と3営業日続落し、8月23日につけた年初来安値2305円を更新した。きょう寄り付き前のシドニー市場で、ユーロが、1ユーロ=104円台と2001年以来10年ぶりの円高・ユーロ安となったことから業績懸念を強いてリスク回避売りが増勢となった。
同社株は、9月5日に主力車種のリコールを発表して株価が急落しており、追い討ち材料となった。
なお前引け段階の東証第1部では、同社株のほか、輸出主力株を中心に年初来安値更新銘柄が、118銘柄に達し、日経平均株価も175.19円安の8562.47円と急続落して引けた。
ホンダの今3月期業績は、第1四半期決算開示時の今年8月に6月に初開示した予想値を上方修正した。
四輪車売上台数を330万台から343万5000円台へ引き上げ、想定為替レートも1ユーロ=110円から112円へ円安方向で見直したことなどが要因となった。
1ユーロが、1円変動すると10億円の営業利益の影響度があると想定されているだけに、10年ぶりの円高・ユーロ安で業績懸念が強まっている。一時はトヨタ自動車 <7203> と株価デッドヒートを演じたが、トヨタともどもなお下値模索の動きが避けられそうもない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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