VW、スズキが提携違反との声明:他社からのディーゼルエンジン調達を問題視
2011年9月12日 13:06
独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は11日、スズキとの提携関係について、スズキが提携の内容に違反しているとの声明を発表した。スズキが他社からディーゼルエンジンを調達したことが違反にあたるという。
VWは声明で、「スズキが2009年12月に合意に達した提携について違反していることを警告する」と述べ、今回の警告が「他社製のディーゼルエンジン供給に関するもの」と説明している。
スズキは6月にフィアットからディーゼルエンジンの供給を受けることで合意したと発表しており、これを指摘したものと見られる。
VWは、「スズキは違反の是正を行うために、数週間の期間を与えられている」として、スズキに事態の改善を求める一方で、「今回のことを遺憾に思うが、今回の件についてスズキと協議することを申し出ている」「同時にVWは、スズキを依然として魅力的な投資対象としてみなしている」として、提携関係は維持することを示唆している。
VWは2009年12月にスズキの19.9%株式を取得し、資本提携の関係を結んだ。しかし、VWは7月、スズキとの提携の進展が予想よりも遅れており、提携について再評価を行うことを明らかにしていた。同社は、再評価はまだ完了していないと述べている。