金星探査機「あかつき」、軌道制御用エンジンを試験

2011年9月8日 13:30

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月7日、日本初の金星探査機「あかつき」(PLANET-C)の軌道制御用エンジン(OME)による第1回テスト噴射を実施したと発表した。

 今回の試験は、2015年に予定されている金星軌道への再投入に向けての準備として行われたもので、9月7日11時50分に予定通り噴射したことを確認したという。JAXAは今後、テレメトリデータの解析を進めるとともに、9月14日に予定されている第2回テスト噴射に向けた準備を進めるとしている。

 「あかつき」は2010年12月に金星周回軌道投入マヌーバを実施したが、OMEによる噴射が足りず、十分な減速ができず、金星周回軌道の投入に失敗していた。JAXAは現在、2015年に「あかつき」と金星の再会合を目指しており、OMEの状況を確認した上で、11月に「あかつき」の軌道制御を行う予定。

 ■金星探査機「あかつき」(PLANET-C)の軌道制御用エンジン(OME)の第1回テスト噴射の実施について
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2011/0907.shtml

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