【銘柄診断】日立物流は高値目前、最高純益買いに安値期日接近で需給思惑がオン
2011年9月8日 17:57
日立物流 <9086> は８日、１４円高の１４８８円まで上げて続伸し、９月６日につけた年初来高値１４８９円にあと１円と迫り、後場も高値目前で売り買いが交錯した。今３月期純利益が、大幅続伸して４期ぶりに過去最高を更新することを見直して割安修正買いが再燃しており、３月１５日につけた年初来安値８９８円の絶対期日が接近している好信用需給も株価押し上げ材料としてフォローした。
同社の今期業績は、前期に実施したＤＩＣ <4631> やホーマックの各物流子会社、日産自系物流会社バンテックなどのＭ＆Ａ効果で、売り上げが前期比４９％増、経常利益が３８％増と大きく伸び、純利益は、１０５億円（同５４％増）と２００８年３月期の過去最高（７７億４７００万円）の大幅更新が予想されている。
今期に入っても、タイの物流子会社の株式公開買い付けや７月２５日には近鉄エクスプレス <9375> との社会インフラ・プラント輸送の合弁会社の営業を開始するなど積極経営を継続しており、業容拡大に弾みをつけている。
株価は、東日本大震災でつけた年初来安値からＭ＆Ａや今期業績の大幅続伸予想などで同高値まで６５％高したが、ＰＥＲはなお１５倍台と割安である。信用取組は、高値で買い残がやや増加する一方、売り残がやや減少し、売り長が続いて逆日歩がついている。安値期日接近で売り方の踏み上げも想定され、上値拡大運動が強化されそうだ。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）
【関連記事・情報】
・【自己株式取得】クボタは自己株式取得にＡＤＲ高が加わり続伸（2011/09/08）
・ヤマダ電機は後場軟調になり節電エコポイント好感するが息切れ（2011/09/08）
・犬丸正寛の相場格言～データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功～（2011/08/10）
・株式表隣家・浅妻昭治のマーケットセンサー（銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選）メルマガがスタート！登録受付中（2011/06/22）