NASA月探査機「LRO」、アポロ計画の着陸地点を再び撮影
2011年9月7日 16:00
米航空宇宙局(NASA)は9月6日、月探査機「ルナー・リコナイサンス・オービタ(LRO)」によって撮影されたアポロ12号、14号、17号の着陸地点の画像を公開した。
LROはこれまでも数回にわたって、アポロ計画の着陸地点を撮影したが、今回はより高度の低い軌道、最接近時は月面からわずか21kmの高さから撮影を行い、今までの中で最も鮮明の画像が得られたという。
画像には月着陸船、アポロ月科学実験パッケージ(ALSEP)、月面ローバー(LRV)だけでなく、ローバーの車輪の跡、宇宙飛行士が歩いた足跡、宇宙飛行士が立てた国旗などが写っている。
「新しい高度で撮影した月面の画像はより鮮明です。例えば、以前の画像でも月面ローバーが通った車輪の跡を確認できましたが、今回の画像では2本の平行線になっていることが分かります」
今回の撮影について、LROメインカメラ(LROC)の主任研究者で、アリゾナ州立大学のマーク・ロビンソン(Mark Robinson)氏はこのように述べた。
LROは2009年6月に打ち上げられ、2009年9月から月の探査を開始した。
写真=NASA。
■NASA Spacecraft Images Offer Sharper Views of Apollo Landing Sites
http://www.nasa.gov/mission_pages/LRO/news/apollo-sites.html
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