【銘柄診断】村田製作所は増額期待をバネに出直り相場のタイミングを探る

2011年9月2日 16:17

  村田製作所 <6981> は年初来安値圏での低調な展開を余儀なくされている。今2012年3月期の第1四半期は営業利益が172億円と前年同期比20%の減益となる低調スタートとなり、円高の継続、証券会社のレーティング引き下げなどの悪材料が響いているもの。

  ただ、今期について言えば第1四半期は想定どおりの業績で、今後の回復を想定し、今3月期通期では営業利益840億円と前期比8%増を見込む流れに変化はない。高い収益力を保ち、潤沢な資金を確保。その資金を元に市場をリードする商品・技術をいち早く投入することで成長を維持してきた循環は途切れることはない。

  スマートフォン向け部品が順調に拡大しているほか、小型大容量のチップ積層セラミックコンデンサなど高採算品の構成が高まっていることから、今3月の増額修正、来期の業績続伸が有力な状況だ。当面は円高という足かせが外れれば一気に見直し人気が回るパターンだろう。2月高値から31%もの急落を見ているだけに戻りはかなり急なものとなることが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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