丸紅、英国の洋上風力発電に出資:ノウハウ吸収し欧州で積極展開へ

2011年9月2日 12:14

 丸紅は2日、デンマークの総合エネルギー大手ドン・エナジー(DONG Energy)が100%出資する洋上風力発電の権益49.9%を2億ポンド(約249億円)で取得する事で基本合意したと発表した。洋上風力発電の開発・操業のノウハウを吸収し、欧州での事業参画を積極的に進める方針。

 丸紅が出資参画するのは、英国南東部Essex州の沖合7に位置するガンフリート・サンズ洋上風力発電で、発電容量は172MW。商業運転中の洋上風力発電事業への本格出資参画は日本企業として初めてという。

 ドン・エナジーは2005年の設立で、2010年の売上高は約73億ユーロ(約8,002億円)。デンマーク政府が74%出資している。洋上風力の分野で世界シェア第1位(28%)の実績を持っており、丸紅は今回のプロジェクトを通じて洋上風力発電の開発と操業のノウハウを吸収し、欧州での事業参画を積極的に進めるとしている。また、北米や日本など、将来洋上風力発電事業が本格展開できる可能性のある市場への投資を検討していく。

 丸紅は、今回の出資参画を含めると、世界23カ国でネット保有発電容量が合計8,796MWとなる。このうち、水力発電所を含む再生可能エネルギー資産は450MWという。

 同社は、米国中部大西洋岸地域で洋上風力発電用の大規模海底送電線事業も米グーグルなどと共同で開発している。

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