東芝、世界初、無線LAN通信機能搭載SDHCメモリカードを商品化
2011年9月2日 11:00
東芝は、世界で初めて無線LAN通信機能を搭載したSDHCメモリカード「FlashAir(TM)」を商品化。今年11月からサンプル出荷を行い、2012年2月から発売を開始する。なお、同製品を9月2日からドイツ・ベルリンで開催される「IFA 2011」に出展する予定だという。
デジタルスチルカメラのユーザー間では、画像データを交換する機会が増えており、簡単に画像データを送受信したいというニーズが高まっている。そのような中、同社は無線LAN通信機能を搭載したSDメモリカードの開発を推進。新製品は、無線通信機能を内蔵することで、「FlashAir(TM)」に対応したデジタルスチルカメラなどの機器間で、パソコンを介さずにワイヤレスでファイルの送受信が可能となった。また、クラウドサービスへのアップロードやダウンロード、画像データの送受信時のみ無線通信機能が起動するため、対応機器の消費電力を抑えることができるという。
さらに「FlashAir(TM)」非対応のデジタルスチルカメラに「FlashAir(TM)」を入れた場合には、通常のSDHCメモリカードとして利用できるだけでなく、無線LAN通信機能を利用し、スマートフォンやパソコンなどの通信機能を持った機器上で、カメラの写真の再生やコピーが可能。今後、「FlashAir(TM)」は、日本、北米、ヨーロッパで無線の認証を取得予定だという。
同社は今後、SDメモリカードシリーズのラインアップを拡充することで、市場のニーズに応え、販売強化につなげていく。