訪日外国人1人の旅行中支出額11万1128円

2011年9月2日 11:00

 観光庁が東日本大震災発生から初めての調査となる今年4月から6月期にかけての訪日外国人消費動向調査で、1人当たりの旅行中の支出額は11万1128円と前年同期比で同水準を保った。また、92.8%が再訪したいと回答するなど、訪日への満足度の高さを伺わせた。特にアメリカからの訪日者の79.8%は大変満足している、18.6%は満足していると回答し、76.4%が必ず再訪したいと回答するなど、満足度の高さを伺わせた。

 一方で、東京電力福島第一原発事故による放射性物質の拡散などの影響や風評も影響し、観光目的の訪日客比率は前年同期の60%から19ポイント下がり、41%になった。特に東北、関東では前年同期に比べ大幅減少した。

 1人当たりの旅行中の支出額はパッケージツアーに含まれる宿泊費や飲食費、娯楽サービス費、日本国内航空会社や船舶会社に支払われる国際旅客運賃を除いて算出している。こうしたパッケージツアー代金や日本までの往復運賃は平均8万5302円と推計されるとしており、旅行中の支出額と合算すると、支出総額の平均は19万6430円となる。また、観光目的訪日者の平均滞在日数は6.2日だった。
(編集担当:福角忠夫)

関連記事

最新記事