パナソニック、ロンドン五輪の史上初3D放送化へ パートナーシップ契約調印
2011年9月1日 17:10
パナソニックは1日、2012年7月27日からイギリス・ロンドンで開催される第30回オリンピック競技大会(ロンドンオリンピック) のTOPスポンサー(「The Olympic Partner」の略。最高位のオリンピックスポンサーのこと。日本企業では同社のみ)として、国際オリンピック委員会(IOC)ならびにオリンピック放送機構(OBS)との間で、ロンドンオリンピックの3D放送化に向けたパートナーシップ契約に調印したことを発表した。これにより、オリンピック史上、初のオリンピック3D放送が実現することになる。なお、今回の同社による発表は、ドイツ・ベルリンで開催中のIFAにて、2011年8月31日(現地時間)に発信されたもの。
ロンドンオリンピックでは、オリンピックのホストブロードキャスターであるOBSにより、開閉会式、体操、陸上、水泳、ダイビングなどの主要競技の3D映像が制作され、世界各国の放送権者に配信される予定。ロンドンオリンピック大会期間中、OBSは、最新一体型二眼式3Dカメラレコーダー「AG-3DP1」など、パナソニックの最新の3D機器を活用し、合計約200時間以上にのぼるオリンピックの3D映像を制作する予定。
パナソニックにおいてコーポレートコミュニケーションを担当する鍛治舍巧常務役員は、「オリンピックは、常に放送技術革新の歴史において先駆者としての役割を果たしてきた。1948年のロンドンオリンピックでは、初めてのオリンピックのライブテレビ放送が行われた。当社は、初めてのデジタル放送が行われた1992年バルセロナオリンピック以来、2008年北京オリンピックにおいても初のHDオリンピックを実現し、HD放送の歴史の歩みとともに、オリンピックのホストブロードキャスターをサポートし続けてきた。そして今回、2012年ロンドンオリンピックにおける初の3Dのライブ中継の実現による新たな放送の時代の幕開けを目指して、IOCならびOBSとのパートナーシップ発表に至ったことを大変誇りに思っている。オリンピックが3D放送の良いコンテンツとなり、3Dテレビが家庭におけるオリンピックの楽しみ方を抜本的に変えることは疑いない」とコメントしている。
また、OBSのマノロ・ロメロ会長は、「過去20年以上にわたって、パナソニックは、オリンピック・ムーブメントとオリンピックのホストブロードキャスターの良きパートナーであり続けてきた。私たちは、本日、ロンドンオリンピックにおける初の3D放送化に向けたパートナーシップ契約を発表することを誇りに思っている。また、プロジェクトの成功に向けて、パナソニックの最新3D技術機器による貢献は重要な役割を果たしていると確信している。初のオリンピックにおける3D映像制作は、2012年ロンドンオリンピックを、オリンピック放送の歴史に刻むことになると確信している」とコメントしている。
さらに、「パナソニックは、“Sharing the Passion”という当社のオリンピックのスローガンのもと、初のオリンピックにおける3D放送の実現を通じて、世界中のみなさまとオリンピックの感動と興奮を共有することを目指し、3D放送用機器に加えデジタルハイビジョンテレビ『3D ビエラ』やホームシアターシステム、3D対応ブルーレイディスクレコーダーなど、最新の3D技術を通じて放送局と観客の皆様にお届けし、ロンドンオリンピックを盛り上げていく」と同社はコメントしている。
なお、同社は、国際オリンピック委員会のTOPプログラムが始まった1988年カルガリー冬季オリンピック大会以来、世界平和の実現を目指すオリンピック・ムーブメントの趣旨に賛同し、映像音響カテゴリーのTOP(The Olympic Partner)として、20年以上にわたりオリンピック活動に貢献してきた。同社は、2016年リオ・デ・ジャネイロ夏季オリンピック大会までの長期パートナーシップに調印している。