【銘柄診断】キヤノンは自己株式取得終了、下値では強弱感対立続く
2011年8月29日 16:57
キヤノン <7751> は29日、55円安の3480円まで売られたが終値は10円高の3545円と続伸した。前週末26日に8月11日に発表した自己株式取得の終了を発表し、1500万株(発行済み株式総数の1.2%)、500億円を上限としていたが、8月25日までに1405万8800株、499億9979万円を市場買い付けして終了した。
同社株は、今年5月にも同様に1500万株、500億円を上限とする自己株式取得を発表、6月6日の同取得終了を発表するまで300円高する場面もあったが、取得終了とともにほぼ往って来いとなった。今回も、取得発表から200円高、3640円まで買い進まれたが、前回終了時の株価反落が連想されている。
株価は、東日本大震災発生で年初来安値3310円まで売られ、いったん戻したところで今12月期業績を下方修正して再調整したが、自己株式取得と一転した今期業績の上方修正で3920円と震災前の水準までリバウンドした。PERは16倍台と割安であり、下値では強弱感の対立が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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